家具にきざみこまれた人の人生

家具というと、動産で有りながら 不動産とおなじような 歴史が刻まれるアイテムだと思います。
嫁入りの時に花嫁さんが 婚礼道具の中に桐の箪笥を持ってきた時代があります。
新しい家で新しい生活をする花嫁の衣服が入れられて 其の家でその花嫁が暮らしていくのをじっと 見つめていくのです。
同じ事が子供の勉強机でもあります。
小さい子供が小学校に上がる。
その時に おばあちゃんが買ってくれたピカピカの勉強机があります。
子供がそこで勉強します。
机の下に隠れて遊びます。
机の上には アニメヒ-ロ-のシ-ルが張ってあります。
成長するにつれて 張ってあるものがアニメシ-ルではなくなり、タレントさんの写真に変っていきます。
家具は消耗品でありながら。
実は消耗品ではないのですね。
其のことは 家具を手放す時に 痛感します。
其の家具にそれに関わった人の歴史が刻まれているのですね。
そういう意味で家具は買うときからきちんと先を考えて購入し、長い間使いたいものです。
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